宮沢賢治の2つの謎

自作の詩や童話を「心象スケッチ」と呼んだ真の目的と、日蓮宗(国柱会)への改宗の謎を考えます。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『注文の多い料理店』 イーハトヴと岩手県

今から100年前の1924年12月に、宮沢賢治は童話集『注文の多い料理店』を出版しました。 『注文の多い料理店』の復刻本 『春と修羅』は自費出版でしたが、童話集『注文の多い料理店』は、盛岡高等農林学校の1年後輩の及川四郎と近森善一が作った光原社という…

『春と修羅』の「序」  「修羅」から「有機交流電燈」へ

宮沢賢治の『春と修羅』の冒頭にある「序」には、大正13(1924)1月20日の日付があります。この年の4月20日に自費出版されたこの作品集の最後に「序」は全体の総括として記され、次のような言葉で始まります。 わたくしといふ現象は/仮定された有機交流電燈の…